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電気知識

直流なので大きな力を出すモーター(セルモーター)の配線が12ボルトだと太すぎて重くなるのです。24ボルトにすると配線の太さが半分くらいになります。

余談ですがプリウスのモーターは480ボルトだったと思います。

確かにそう思えますよね。

でも12ボルトで同じ仕事をさせようとすると結局今の12ボルト×2個のバッテリーくらいの容量の12ボルトバッテリーが必要になりますので、軽くできません。同じ排気量のエンジンでもガソリンエンジンディーゼルエンジンではバッテリー容量が違いますよね。
また、直流電流はケーブルロスが多く発生しますので、ケーブルを太くしないといけません。トラックの配線を全部集めると重さ100キロ以上あります。
また、ケーブルロスが多いので、家庭用電気はAC(交流)になっているわけです。交流だと電圧の上下もトランスだけで簡単に行えます。家庭電気を直流で賄うと、1マイルおきに発電所が要ると言われるくらい非効率になりますし、電線の太さも今の何百倍も要ります。空を覆う太い電線、街中いたるところで煙をあげる発電所、まさに悪夢のような世界です。

一般に電信柱を走っている電気は、6000ボルト以上、高圧電線だと60万ボルトから600万ボルトです。
新幹線の電源は交流25000ボルトです。

あと、私が推測する理由としては、一時、日本の大型トラックはV10気筒30000ccくらいまで大型化していました、その巨大エンジンを始動させる容量のバッテリーを新たにつくるより、既存のバッテリーを直列して電圧を上げたほうが効率的だと判断されたのかもしれません。だって大昔はトラックも乗用車も6ボルトバッテリーだったのですから。
その後ターボチャージャーと直噴技術の発達で今の大型トラックは直列6気筒12000ccくらいに落ち着いていますので、今は12ボルトでもいけるかも知れませんが、日本のトラックインフラが24ボルトを前提に造られているので、そのままになっているのかもしれません。
総重量規制が緩和されて輸入トラックが増えましたが、それでも20トン超クラスの大型に限られています。
アメリカもそうですが、トラックの車両規制にはその国独特のものが各国あります。