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検察側目撃証人T氏供述の不審点

検察側目撃証人T氏供述の不審点・疑問点

(2009年2月17日)

背後から触られていた被害者は犯人を知りませんし、逮捕者も犯人を知りません。
検察が、犯人は被告人(植草氏)だと証明しなければなりませんが、
その証明は、実はT氏の供述にかかっています。
T氏の供述が信用できないものであるならば、植草氏は無罪です。
そこで、T氏の供述を検討するに、、、 とても信用できるものではありません。
公判速記録はこちら。



T氏供述の不審点・疑問点。( 『★T氏K氏供述。無視できない大きな違い』 より)

☆ T氏自らの立ち位置について、被害者の左横、手の届かないところに立っていて、間に空間があったと言っているが、混み具合など諸事情と矛盾する。車内から送ったというメールでは、被害者の前にいたと述べている。

☆ 犯人の特徴について曖昧で、スーツ姿のおじさん、との描写しかない。スーツ・ネクタイの色にも言及が無い。

☆ 1メートルに満たない距離で犯人の顔を注視していたと言っているのに、その顔に眼鏡があったかどうかを憶えていない。
(植草氏は濃い青紫色の縁の眼鏡を掛けていた。)

☆ 犯人の右肩・左手が見えていたと言うのに、犯人が植草氏ならばそこにあるはずの、カバンの肩ひも・傘を見ていない。

☆ 犯人は右に重心をかけた変な格好をしていたと再三述べているが、植草氏は当時重さ約4キロのカバンを右肩から掛けており、右に傾いた姿勢を保つのは難しい。(重い物を持っているほうの肩は、むしろ上がるはず。)

☆ 犯人は満員電車でもない車両の真ん中で両手で触っていたようだと述べているが、植草氏は当時酩酊状態にあり、揺れが激しい電車内で吊り革も持たず2分間も、T氏が描写するような痴漢行為を続けることは困難。

☆ 事件現場で植草氏だとわかっていたわけではなく、事件翌日、容疑者は植草氏だと聞いても、「いわれてみれば、そうかもしれないというふうに思」ったに過ぎない。

☆ 公判時、激痩せしていた植草氏を見て、事件時の犯人と比べて痩せていない・やつれていない、と答えている。

☆ 被害者が振り返った際、犯人が1〜2歩(再現写真では2歩ほど)下がったとT氏は述べているが、被害者が振り返った直後に見たと考えられる逮捕者K氏によれば、植草氏は被害者の右後ろ至近距離のところにおり、この位置関係は変わらなかった。
(被害者と植草氏との距離の問題。検察が再現写真を隠していて、裁判所がK氏の供述を隠したところです。裁判所は、犯人が数歩下がってからK氏が見たと言いますが、距離がそもそも違うのだからナンセンスな言い草です。K氏の言う距離を隠すからこんな与太が吐けるのです。)

☆ 被害者の抗議の様子が、逮捕者K氏の描写と著しく異なっている。
『アンチの大嘘』に挙げたT氏の公判供述を参照のこと。要するに、以下のように大きく異なる。
●T氏: 被害者は、1〜2歩後ろの犯人に近づいて抗議をし、抗議が終わってから元の位置に戻っている。
●K氏: 被害者は、抗議をしている間もその後も、移動していない。(左前を向いたまま振り返りつつ抗議)

☆ 逮捕者が被害者に声を掛けたあとすぐにネクタイをつかんだ、という話になっている。K氏によれば、ネクタイをつかんだのは蒲田駅到着直前。

☆ 9月15日に警察に出頭しているのに、9月16日に初めて出頭したかのような供述をしている。検察官が日付を追って丁寧に尋ねており、言い間違い等ではあり得ない。

これだけ不審点・疑問点があれば、T氏の「犯人は被告人」との供述を信用しろというほうが、無理だと思われます。