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堀田力氏の詭弁と産経の捏造記事

三者委員会での堀田力氏の意見を読み直してみた。

堀田氏の意見は、

検察は常に法に照らして厳正に対処をしている。

特定の人に対しては厳正に権力を行使し他の人の同様な事案は不問に付すことは無いという。(つまり、恣意的な選択を検察は、行っていないという)

しかしこの度の西松建設献金問題は、非常に多くの人間に検察不信を与えてしまった。

特に選挙が近いと言われて時期に何故?
通常であるならば修正で済むはずのものを何故?
小沢氏だけ何故?

それに対し堀田氏は第三者委員会で、
政治資金規正法違反は軽微な罪・形式犯で、時期も政治的に微妙な時期であるから、通常なら逮捕すべきではないことを前提に問いかけている。しかし、私は今回の事件が軽微なものとは思っていない。また、時期についても、証拠が発見されれば対応すべきで、過程に不自然なところはない。そういった基本的な点でそもそも認識が異なるから、違う立場の識者から説明責任を問われても、「問いの前提が違うと」しか答えられない。

つまり、疑問を持っている人間とは対場が違う。
しかし、私は政治資金規正法違反という罪は軽微な罪・形式犯ではないと思っているし、小沢氏から証拠が発見されているわけなので、時期は関係ない。

ここでよく考えてみたい。
政治資金規正法違反という罪を、軽微な罪・形式犯ではない」とするのであるならば、自民党議員も当然起訴及び逮捕をする必要がある。
では、過去に報告書の修正をした議員は知っていて見逃したという事になる。
また、「小沢氏から証拠が発見されているわけなので、時期は関係ない」とするならば名前の出た議員全てが、この虚偽記載に当てはまるのではないだろうか。
しかるに、堀田氏の弁を借りるのであるならば、3月3日に東京地検特捜部が、民主党小沢代表の大久保秘書を逮捕した時点で逮捕ができうる十分な証拠を持ち合わせていた事になる。
又、逮捕・起訴理由が政治資金報告書に虚偽の記載をしたとする政治資金規正法違反の罪であるならば、総務省に提出をしてある政治資金収支報告書で十分確認ができるはずである。
もっとも小沢氏の収支報告書が綺麗なゆえに虚偽記載でしか起訴ができなかったとは考えないのだろうか?
見方を変えると「斡旋利得罪の適用」ができうる証拠が一切見つからなかったという事を知らしめたと言う事になる。
堀田氏は、「斡旋利得罪適用の証拠が見つからなかった」と説明をしたとでも言いたいのだろうか?

>検察の説明責任を問う背景には、検察が政治的な配慮をして狙いを持ってこの事件をやったのではという疑念があるが、そういうことはありえない。
記者会見等でも、軽視してよい罪ではないことや、捜査は証拠が見つかれば行うということを繰り返し説明している。しかし、それを受け取ってもらえず、検察側からすれば、なかなか理解されないという感覚ではないかと思っている。

非常に下手な言い訳としか聞こえない。
何故ならば、3月24日の記者会見は記者クラブの人間だけしか立ち会っていない。
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3月24日22時49分配信 毎日新聞から

 −−秘書の起訴に至ったのはなぜか。

 収支報告書で実態を偽って記入することは国民を欺くこと。罰則は禁固5年以下と重い。さらに重要な個別の背景事情があるが、公判で明らかにする。

 −−一般論ばかりで、なぜ起訴したか分からない。

 お話できることは非常に限られている。国民の皆さんを納得させられる説明はこの時点ではできない。

 −−献金を受けた他の政治家の捜査は。

 本件の重大悪質性を考えると、衆院選が秋までに行われることを考えても放置できない。一部献金が3月末に時効を迎える事情も考慮し(起訴が)今になった。他(の政治家)がどうこうという話ではない。捜査すべきものがあれば捜査する。

 −−政権交代もありうる政局の中で政治介入との見方もある。

 我々が政治的意図をもって捜査をすることはありえない。



 谷川恒太・東京地検次席検事のコメントの要旨は次の通り。
 政治資金規正法は議会制民主主義の根幹をなすべき法律であり、政治資金収支報告書に虚偽の記入をすることは、国民を欺いてその政治的判断をゆがめるものに他ならない。本件は、ダミーの政治団体の名義を利用する巧妙な方法により、特定の建設業者から長年にわたり多額の金銭の提供を受けてきた事実を国民の目から覆い隠したもので、看過し得ない重大悪質な事案と判断した。

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この地検の会見の模様を記事にしたものを読んで、堀田氏は地検の言葉をなぞっているに過ぎないことを強く感じた。

ここに産経新聞の記事に書かれていた
「国沢幹雄、大久保隆規両被告の起訴事実の要旨」を載せておこう

<1 国沢被告は、他と共謀の上、西松建設において、国会議員の資金管理団体である陸山会民主党岩手県第4区総支部(以下「4区支部」)および民主党岩手県支部連合会(以下「県連」)に対し、新政治問題研究会(以下「新政研」)および未来産業研究会(以下「未来研」)の名義で政治活動に関する寄付を行うことを企て、平成18年10月ごろ、(1)陸山会に新政研名義で100万円、(2)4区支部に新政研名義で100万円、未来研名義で100万円、(3)県連に新政研名義で100万円、未来研名義で100万円を各振込送金した((1)第三者名義の寄付・禁止企業献金、(2)、(3)第三者名義の寄付)。
 2 大久保被告は、陸山会の会計責任者であるとともに、4区支部の政治活動に関する寄付の受け入れ等に関する事務に従事していたものであるが
 (1)18年10月ごろ、西松建設から、(1)陸山会に新政研名義で100万円、(2)4区支部に新政研名義で100万円、未来研名義で100万円の各振込送金を受けた((1)第三者名義の寄付・禁止企業献金の受領、(2)第三者名義の寄付の受領)。
 (2)(1)真実は、陸山会が15年から18年にわたって西松建設から政治活動に関する寄付合計2100万円を受けたのに、15年分から18年分の陸山会の収支報告書に新政研および未来研から同額の寄付を受けた旨虚偽記入した。
 (2)真実は、4区支部が15年から18年にわたって西松建設から政治活動に関する寄付合計1400万円を受けたのに、15年分から18年分の4区支部の収支報告書に新政研および未来研から同額の寄付を受けた旨虚偽記入した。>

 以上である。

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>一方、メディアのあり方については、メディア・識者の多くが、検察のやり方がおかしいということに焦点を当ててしまって、もっとも基本的な政治のあり方や小沢代表の体質(政治資金の集め方等)から、問題がすりかえられてしまっている。

この懇談会が行なわれたのは、4月21日であるからして当然「小沢氏秘書自白」との虚偽報道が行なわれた事を当然知っていての発言である。
その事実を知りつつこの発言をする事が、自身の発言の整合性が大きく失うものではないだろうか。

すなわち、「小沢の体質そのものが問題だからマスコミは小沢を徹底して叩け」、「検察は微罪でも小沢を引っ張てやる」....私にはそのように聞こえる。

>そのために、小沢代表の早期の辞任決意、民主党の刷新に向けての行動が遅れており、さらには国民の理解・支持を得られる機会を失わせてしまったという意味では、メディアに責任があるのではなかろうかと思う。

「メディアが生ぬるい叩き方をするおかげで、小沢氏は辞任をしない」結果、民主党は党首の交代ができない。
ゆえに、民主党は国民の理解・支持を得られない。
どうも、理解に苦しむというよりムチャクチャな論法である。

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捏造記事は次の通りであるが、、3月24日に大久保氏が起訴をされた記者会見が終り、日付が変わった午前0時にNHKが第一報を報じた。

その後午前3時5分の読売、10時55分産経と続いて配信を始める

読売新聞の捏造記事
虚偽記入3500万円、小沢氏秘書が起訴事実の一部認める(2009年3月25日03時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090304-527751/news/20090324-OYT1T00987.htm

東京地検特捜部は、陸山会の会計責任者・大久保隆規容疑者について、逮捕容疑となった準大手ゼネコン「西松建設」から同会への2100万円の献金の虚偽記入などに加え、小沢代表が代表を務める民主党岩手県第4区総支部でも1400万円分の虚偽記入が判明したとして、総額3500万円分を起訴した。

 捜査関係者などによると、大久保容疑者は起訴事実の一部を認めているという。小沢代表からの事情聴取については、大久保容疑者らの起訴には不必要として、当面、見送ることにした。特捜部は西松建設から自民党の政治家側に提供された資金について、捜査を継続する。

 西松建設前社長・国沢幹雄被告(70)も政治資金規正法違反(企業献金、他人名義献金)の罪で起訴したが、共犯として逮捕した岡崎彰文・同社元取締役総務部長(67)は「関与が従属的」として、処分保留のまま釈放した。谷川恒太・東京地検次席検事は24日、記者会見を開き、起訴の理由について、「特定の建設業者から長年、多額の献金を受けていた事実を国民の目から覆い隠した重大事案で、見過ごせないと判断した」と説明した。

 起訴状などでは、大久保容疑者は2003〜06年、西松建設のOBが代表を務める政治団体新政治問題研究会」や「未来産業研究会」から受けた計2100万円の献金について、両団体が西松建設のダミーと知りつつ、陸山会の収支報告書に両団体からの献金だと虚偽の記入をし、4区総支部の報告書にも、同様に計1400万円分の虚偽記入をしたとしている。国沢被告は06年10月頃、両団体名義で、陸山会など3団体に計500万円の企業献金などをしたとしている。

 同社は1995年頃から、小沢代表側にダミー団体を使うなどして総額約3億円を献金。特捜部は、東北地方の公共工事に対する小沢事務所の影響力に期待して、違法献金を繰り返した悪質な事案だとみている。
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産経新聞の捏造記事
小沢氏秘書、起訴事実認める(2009/03/25 11:16産経)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/235408
2009.3.25 10:55
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090325/trl0903251059004-n1.htm

小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件で、起訴された会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(47)が、起訴事実をおおむね認めていることが25日、捜査関係者の話で分かった。
起訴状などによると、大久保被告は平成15〜18年、陸山会などが実際には西松建設から受領した3500万円の献金を、西松のダミーの政治団体新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から受けたとする虚偽の記載を政治資金収支報告書にしたなどとされる。

 捜査関係者によると、大久保被告は今月3日に東京地検特捜部に逮捕されて以降、「政治団体が西松のダミーだとは認識していなかった」と一貫して容疑を否認していたとされるが、最近になって、虚偽記載などについて、おおむね認める供述を始めたという。

 一方、西松前社長の国沢幹雄被告(70)は、当初から「政治団体はダミーで、大久保被告も献金が西松からだと認識していた」と容疑を認めていた。

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産経新聞捏造記事
小沢氏秘書、違法献金大筋認める(2009/03/26 01:55産経)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/235625/

西松建設の巨額献金事件で、小沢一郎民主党代表(66)の公設第1秘書で資金管理団体陸山会(りくざんかい)」の会計責任者、大久保隆規(たかのり)被告(47)が、西松建設から違法な企業献金を受領しながら虚偽の報告をしていたなどとする政治資金規正法違反罪での起訴内容を、大筋で認めていることが25日、関係者の話で分かった。逮捕当初は否認していた。
特捜部は、西松建設は東北地方などでの公共工事受注のため小沢代表側の影響力に期待して献金したとみており、大久保被告らが具体的に便宜を図ったかどうかなどについて調べている。

 捜査関係者によると、西松建設は1995(平成7)年、前社長、国沢幹雄(くにさわみきお)被告(70)=政治資金規正法違反罪で起訴=の主導でダミーとされる政治団体新政治問題研究会」(新政研)を設立。これを迂回(うかい)させる献金を始めた際、小沢代表側も了承し、毎年2500万円前後を献金するよう調整。西松建設側からの献金は十数年間で約3億円に上った。

 西松建設関係者によると、国沢被告らは「営業基盤の弱い東北地方の公共工事受注での便宜を期待して献金した」と供述。特捜部は、大久保被告が当初から違法な献金と知っていたとみている。
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その後、大久保氏の弁護士に「虚偽報道」を抗議をされた。
しかし産経新聞と読売新聞、NHKの報道が虚偽報道だった事をいまだに知らない人間が多い。

堀田氏と第三者委員会との意見交換は下記のURLで確認ができます。
尚、書面を読みながら、ビデオを見るとよくわかります。
書面
http://www.dai3syaiinkai.com/panel_ex01.html
ビデオ
http://www.videonews.com/asx/press/090421_dpj_300.asx

堀田氏が、郷原氏のリークに関する質問を逆に郷原氏に逆質問をしている。
つまり、郷原氏に腹立たしく
「検察は、リークをしているかというより、あんただってリークをしたことがあるだろう」と逆質問。

郷原氏は、否定をしていることから、堀田氏自身が自ら認めた形となっている。
堀田氏が馬脚を現した瞬間だった。



何気なく気になり堀田氏の「さわやか財団」の収入先をみてみた。

厚労省補助金    厚労省受託事業収入  日本自転車振興会補助金  日本財団補助金
19年度  
9,451,000円     77,996,100円         39,441,000円      6,200,000円
18年度
              265,130,000円        34,794,000円
17年度
              300,401,468円        40,733,000円
16年度
              316,336,000円        46,116,000円      2,000,000円

尚18年度には、日本郵政公社助成金が4,930,000円

厚生労働省、競輪、競艇ですか............。