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つまり、この機密文書は、実際に地震兵器を作り使うことも視野に入れているけれども、しかしそれ以前に、「噂」を立てて日本人にストレスをかける「心理戦」を主たる目的として語っている。地震兵器に実体があるかどうかは、ここではある意味二の次なのだろう。そのような文章だろう。

日本本土に対するパニック心理戦構想


目的:
ネガティブな流れを創出すること:この事は、日本の人々がヒステリックな暴徒に変えられるための条件である。もはや社会上層部のどんなリーダーシップも信じられなくなり、国家の存続よりも個人の生き残りの方に一層の関心を持つようになり(国家が神秘的なリーダーシップのパワーを失ったが為に)、結果、ヒステリックな暴徒に変えられるための。我々の目的は主として、統制のとれた国家形態を破壊する事と、それ〔統制のとれた国家形態〕に個人的な生き残りの流れを衝突させる事である。この心理戦軍事行動は、もちろん、日本に対する物理的攻撃の増大と並行して行なわれるように調節されなければならない。そのようにすれば、物理的攻撃が激しさを増すに従い、我々は心理戦から自動的に生まれるところのくさびを手にするであろう。我々は、日本を物理的に激しく破壊することによってますます甚だしきものとなる彼らのパニック傾向の上に更にますます心理的圧力を加えるために、このような手法を利用する用意ができていなければならない。


方法:
この事は、日本の人々の生来のパニック・コンプレクスの上に増大する圧力を加えることで達成されると思われる。既に日本の人々を取り囲んでいるフラストレーションの輪は何かが壊れそうになるくらいに強く締め付けられているという事を示す多くの明白な徴候がある。参照可能な歴史のデータは、日本が社会的緊張の国である事と、その歴史は社会的緊張のために激しく社会的に爆発した幾つもの事例を持っているという事を明かしている。


媒介:
日本人の間に社会的なヒステリー状態とパニック状態を創るために、二つの顕著な要因が歴史的に大きな役割を演じて来た。それは火事と地震である。これらが激しい経済的苦境の時期に起こった時、しばしばその後に社会的カオスが生じたほどである。我々は今やそこに経済的な要因があることを知っている。火事という要因は我々の焼夷弾による広範囲の爆撃によって供給されている。さてここに、我々が利用すべきもう一つの要因が残っている。それは地震という要因である。


状況:
地震学者達は日本が「地質学的な地雷」であると明かしている。地質図と地震被害の記録は、日本直下の地中が不安定な状態であることを証拠立てている。地中に相当な潜在的破壊力が隠れている。一旦引き金が引かれると、長期に亘って溜まっていた潜在エネルギーは解放され、再発を繰り返す地震波となる。この地雷は日本の歴史を通して間隙を開けながら激しく爆発し、地表の構造物を地面に倒壊させ、何百万もの命を犠牲にして来たものである。科学者達は更に、強力化された爆弾によってこの地震の潜在性に引き金を引くという事の信頼性を証言している。主要な大学と機関の物理学研究所で行なわれているテストを通して、「通常の自然のトリガーの力」と「人間が引き起こし得るトリガーの力」との類似性が証明されている。これらの科学者達(地震学者と物理学者)はこの地質学的地雷の上に置かれた様々なサイズの爆薬の効果を示す表を作成し、爆発が効果的であるためには爆薬がその地雷からどれほどの距離に置かれねばならないかを決めている。


原子爆弾の最近の啓示*は、地震潜在力の起動に関して既に確立されていた科学的信頼性に更に大いなる弾みを与えた。一つの原子爆弾の内に蔵されたどの側面においても偉大である破壊力は、地震潜在力の起動に関する研究の信頼性を実際性にまで前進させるものである。