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日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?

日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?

徳富蘇峰の『近世日本国民史』の初版に、秀吉の朝鮮出兵従軍記者の見聞録がのっている。

キリシタン大名、小名、豪族たちが、火薬がほしいぱかりに女たちを南蛮船に運び、獣のごとく縛って船内に押し込むゆえに、女たちが泣き叫ぴ、わめくさま地獄のごとし』。

ザヴィエルは日本をヨーロッパの帝国主義に売り渡す役割を演じ、ユダヤ人でマラーノ(改宗ユダヤ人)のアルメイダは、日本に火薬を売り込み、交換に日本女性を奴隷船に連れこんで海外で売りさばいたボスの中のボスであつた。

キリシタン大名の大友、大村、有馬の甥たちが、天正少年使節団として、ローマ法王のもとにいったが、その報告書を見ると、キリシタン大名の悪行が世界に及んでいることが証明されよう。


天正少年使節



『行く先々で日本女性がどこまでいっても沢山目につく。
ヨーロッパ各地で50万という。
肌白くみめよき日本の娘たちが秘所まるだしにつながれ、もてあそばれ、奴隷らの国にまで転売されていくのを正視できない。
鉄の伽をはめられ、同国人をかかる遠い地に売り払う徒への憤りも、もともとなれど、白人文明でありながら、何故同じ人間を奴隷にいたす。
ポルトガル人の教会や師父が硝石(火薬の原料)と交換し、インドやアフリカまで売っている』と。

日本のカトリック教徒たち(プロテスタントもふくめて)は、キリシタン殉教者の悲劇を語り継ぐ。
しかし、かの少年使節団の書いた(50万人の悲劇)を、火薬一樽で50人の娘が売られていった悲劇をどうして語り継ごうとしないのか。
キリシタン大名たちに神杜・仏閣を焼かれた悲劇の歴史を無視し続けるのか。

数千万人の黒人奴隷がアメリカ大陸に運ばれ、数百万人の原住民が殺され、数十万人の日本娘が世界中に売られた事実を、今こそ、日本のキリスト教徒たちは考え、語り継がれよ。その勇気があれぱの話だが」。
(以上で「天皇の回ザリオ」からの引用を終ります)

わたしはこれまで各種の日本キリシタン史を学んで来ましたが、この『天皇のロザリオ」を読むまでは、「奴隷」の内容について知りませんでした。しかし、こういう事実を知ったからには、同じキリスト教徒として真摯な態度で語り継いで行きたいと思います。

なお今年の1月30日に、第5版が発行された、若菜みどり著「クアトロ・ラガッツィ(四人の少年の意)」(天正少年使節と世界帝国)P.414〜417」に奴隷売買のことが報告されていますが、徳當蘇峰「近世日本国民史豊臣時代乙篇P337-387」からの引用がなされているにもかかわらず、「火薬一樽につき日本娘50人」の記録は省かれています。

そして、「植民地住民の奴隷化と売買というビジネスは、白人による有色人種への差別と資本力、武カの格差という世界の格差の中で進行している非常に非人間的な『巨悪』であった。
英雄的なラス・カサスならずとも、宣教師はそのことを見逃すことができず、王権に訴えてこれを阻止しようとしたが、その悪は利益をともなっているかぎり、そして差別を土台としているかぎり、けっしてやむものではなかった」(p.416〉と説明して、売られた女性たちの末路の悲惨さを記しています。
かなり護教的な論調が目立つ本です。

秀吉は準管区長コエリヨに対して、
(1) 「ポルトガル人が多数の日本人を奴隷として購入し、彼らの国に連行しているが、これは許しがたい行為である。
従って伴天遠はインドその他の遠隔地に売られて行ったすぺての日本人を日本に連れ戻せ」と命じています。

(2) 更に秀吉は、「なぜ伴天連たちは地方から地方を巡回して、人々を熱心に煽動し強制し'て宗徒とするのか。今後そのような布教をすれば、全員を支那に帰還させ、京、大阪、堺の修道院や教会を接収し、あらゆる家財を没収する」と宣告しました。

(3) 更に彼は、「なぜ伴天連たちは神杜仏閣を破壊し神官・僧侶らを迫害し、彼らと融和しようとしないのか」と問いました。
神杜仏閣の破壊、焼却は高山右近、大友宗瞬などキリシタン大名が大々的にやったことです。
これは排他的唯一神教が政治権カと緒ぴつく時、必然的に起こる現象でしょうか。

(4) 更に彼は、「なぜ伴天連たちは道理に反して牛馬を食ぺるのか。馬や牛は労働力だから日本人の大切な力を奪うことになる」と言いました。

以上秀吉からの4つの詰問にたいする、コエリヨの反応は極めて傲慢で、狡猪な、高をくくった返答でした。
高山右近を初め多くのキリシタン大名たちはコエリヨを牽制しましたが、彼は彼らの制止を聞き入れず、反って長崎と茂木の要塞を強化し、武器・弾薬を増強し、フイリピンのスペイン総督に援軍を要請しました。

これは先に巡察使ヴァリニヤーノがコエリヨに命じておいたことでした。しかし、かれらの頼みとする高山右近が失脚し、長崎が秀吉に接収されるという情勢の変化を見てヴァリニヤーノは、戦闘準備を秀吉に知られないうちに急遽解除しました。

これらの経過を見れば、ポルトガル、スペイン両国の侵略政策の尖兵として、宣教師が送られて来たという事実を認めるほかないでしょう。
これらの疑問は豊臣時代だけでなく、徳川時代300年の間においても、キリシタンは危険であり、キリシタンになればどんな残酷な迫害を受けるかわからないという恐怖心を日本人全体に植え付けることになり、キリスト教の日本への土着化を妨げる要因になったと言えるでしょう。

もう1つの国内向けとみられる法令は11カ条からなっている。
一条から九条までの内容は、
▽ キリシタン信仰は自由であるが、大名や侍が領民の意志に反して改宗させてはならない
▽ 一定の土地を所有する大名がキリシタンになるには届けが必要
▽ 日本にはいろいろ宗派があるから下々の者が自分の考えでキリシタンを信仰するのはかまわない―などと規定する。

注目すべきは次の十条で、日本人を南蛮に売り渡す(奴隷売買)ことを禁止。十一条で、牛馬を屠殺し食料とするのを許さない、としていることである。

以上の内容からは、
▽ 右近が高槻や明石で行った神社仏閣の破壊や領民を改宗させたことを糾弾
▽ 有力武将を改宗させたのはほとんどが右近によってで、右近に棄教をさせることで歯止めがかかると見た
▽ バテレン船で現実に九州地方の人々が外国に奴隷として売られていること―などが分かる。
秀吉の追放令は、ある意味で筋の通った要求だった。

さらに重要なのは、日本の民と国土は、天下人のものであり、キリシタン大名が、勝手に教会に土地を寄付したり、人民を外国に売ることは許されないということである。

天下統一とは、中央集権国家の確立にほかならない。

キリシタンは、その足元を乱す、かつての一向宗と同じ存在になる危険性があると秀吉が感じていたことがわかる。

バテレン追放令」は、キリシタンが対象であるかのように見えて、実は日本が新しい時代を迎えるため何が課題かを暗示する極めて重要な出来事だったのである。

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(TORAさんのコメント)

NHK大河ドラマ山内一豊が主人公ですが、信長、秀吉、家康の時代のドラマです。
また同じNHKでは「そのとき歴史は動いた」と言う番組でも戦国時代のことをよく取り扱います。
その中で秀吉とキリシタンの関係を扱ったものがありましたが、日本の娘などがキリシタンによって奴隷として売りさばかれた事は扱わなかった。

この事は、さまざまな文献資料によっても証明されているから事実なのですが、日本の歴史教科書でも、秀吉のキリシタン弾圧は教えても、日本女性が奴隷としてキリシタンたちが海外売りさばいた事は教えないのはなぜか。
そうでなければ秀吉がなぜキリシタン弾圧に乗り出したかが分からない。

ましてや宣教師のザビエルなどが改宗ユダヤ人であることなどと指摘するのは歴史教科書やNHKなどでは無理だろう。
しかし、このようなことを教えないからユダヤ人がなぜヨーロッパで差別されるのかが分からなくなる。
彼らは金になれば何でもやるところは現代でも変わらない。

なぜこのような事実が歴史として教えられないかと言うと、やはりGHQなどによる歴史の改ざんが行なわれて、キリスト教や白人などへのイメージが悪くなるからだろう。
もちろんキリシタン大名などの協力があったから日本女性を奴隷として売りさばいたのだろうが、彼らは日本人の顔をしたキリシタンだった。

おそらく大河ドラマでも高山右近などのキリシタン大名が出てくるだろうが、娘たちを火薬一樽で娘50人を売った事などはドラマには出てこないだろう。

しかしこのようなことがキリスト教に対する日本国民のイメージが悪くなり、キリスト教は日本ではいくら宣教師を送り込んでも1%も信者が増えない。かつてキリスト教は人さらいをした宗教と言うDNAが埋め込まれてしまったのだろう。

歴史教科書などではキリスト教弾圧を単なる異教徒排斥としか教えていませんが、信長にしても秀吉にしてもキリシタンに対しては最初は好意的だった。

しかし秀吉に宣教師たちの植民地への野心を見抜かれて、だんだん危険視するようになり制限を設けたが、神社仏閣の破壊や日本人を奴隷として売りさばく事が秀吉の怒りに触れて弾圧するようになったのだ。

現代にたとえれば竹中平蔵などがキリシタン大名として宣教師たちの手先となって働いているのと同じであり、日本の銀行や保険会社などを外資系ファンドなどに売りさばいてしまった。戦国時代に日本の娘を奴隷として売りさばいたのと同じ行為であり、竹中平蔵高山右近であり、アルメイダのような改宗ユダヤ人が日本乗っ取りを狙っている。

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(椿さんのコメント)

豊臣秀吉は、建築の天才と言われていましたが、偉大な名君ですね。

昔、キリシタン弾圧の歴史を学校で習い、「何故、キリスト教とを虐殺したのですか?」と、先生に尋ねた時、「キリスト教は、神の下では、みな平等という思想なので、階級差別のあった日本では、都合の悪い宗教だったんです」と答えられましたが、

私は心の中で、「仏教も仏様の下では、みな平等であり、みな仏の子と教えられたけど…、日本は、その時、神道も仏教も信仰していたはずなのに…。 同じじゃないのかな?」と思っていましたが、今思い返しても、この先生の理屈はおかしいです。
真相は、伴天連どもの『人身売買』だったのですね。

しかし、豊臣秀吉の慧眼がなければ、本当に日本はあの当時、すでに奴隷国家となっていたことでしょう。
キリシタンを弾圧したと言って、秀吉も家康も、何か人非人のような印象を持たれていますが、むしろ、国の救世主です!!

朝鮮出兵も、白人達のアジア侵略から、アジアを守ろうとして、朝鮮を通って、シナの皇帝に実情を知らせたいとの思いがあり、それを朝鮮が阻止したが故に起こった、戦争だと聞いています。

しかし、今の屁垂れ政治家達に、秀吉の英断を聞かせたいですね。日本より、国力も経済力もはるかに劣る北朝鮮に拉致された日本人を、30年以上も取り返せないでいるのだから、何をかいわんやです。

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教科書でボクなどが教わったのも、
① ポルトガル宣教師が来た。
② 鉄砲を伝えた。
③ 秀吉がバテレン禁止令を出した。
④ 踏み絵が行われ、キリシタンが弾圧された。
くらいの話でした。

なぜ「そうまでしてキリシタンを弾圧したのか」についての答えは、上にある椿さんのコメントと同じです。
「平等を説くキリスト教は、差別主義の日本の施政者にとって都合が悪かった。」

しかし“実際問題として、火薬1樽と日本人女性50人が等価交換だった”などという事実がわかれば、誰しも布教の禁止をする。
あたりまえのことです。

しかも、火薬と女の交換の次に来るのは、麻薬であり、植民地化であり、それがシナ等で現実になっているという事実を前にしたら、施政者は「禁止」措置をとらない方がおかしい。

上の文を読んで、ボクたちは学校で、あるいは社会で、いったい何を教わってきたんだろう・・・と、ねずきちは思ってしまいました。

年号? 日本の施政者の非道?

売られていった50万人の日本人女性たちの悲劇、娘を失った親の悲しみと苦しみ。

そうした事実の前に、教科書に書いてある歴史観の、なんと薄っぺらなことか。

わたしたち日本人は、もういちど歴史というものをいちから考えなおしてみるべきなのではないでしょうか。



http://www.hokkoku.co.jp/kagakikou/ukon/ukon19.html

http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/812.html